行政書士試験のススメ ~ 試験の難易度と費用対効果とは?

どうも、みなさん! いちみほんじん(一見本人 / いちサンプル)です。

平成30年度行政書士試験(平成30年11月11日実施、平成31年1月30日発表)の合格体験記です。約半年ほど独学で勉強して一回目の受験で合格しました。

今回は行政書士試験の難易度と費用対効果について書きたいと思います。

 

 

行政書士試験の難易度:難関でもなく、超楽勝でもなく…

 

行政書士試験の難易度については、人それぞれ様々な意見があるかと思います。

 

私なりの手応えとしては、

確かに難関資格ではない、さりとて容易(たやす)くはない

という感じです。

 

法律系の入門資格だ簡単だ説は、あまり当てにならない

 

インターネットでたまに見かける意見に、法律系の他の国家資格である司法書士や司法試験とくらべてカンタンだ!と、ことさらに行政書士試験の容易さを強調するものがあります。そりゃあ難易度をくらべたら、確かにそうだろうと思います。

 

でも、法律学習経験のない人が「行政書士は法律系の資格としては入門レベルだからカンタン!超ラク!」というのを、真に受けると結構痛い目をみるのではないかと思います。その甘い言葉は、もしかしたら悪魔のささやきかもしれない(大げさか…)。

 

私はこれだけは言いたい。

なめたら足元をすくわれる!

と。

 

地頭がよく、何でも効率的にものごとをやってのける"デキる人"たちにとっては確かにイージーな資格なのかもしれません。

 

でも、法律の勉強を一切したことがない初学者が、例えば3ヶ月以内の勉強でスピード合格!というのであれば、それはもう超人レベルだと思います。すさまじい集中力をお持ちで試験勉強が得意な方だと推察できます。つまり一般的な基準としては、あんまり参考にならないのではないかと思います。

 

ちなみに初学者というのは、法学部卒ではない、なおかつビジネス実務法務検定や宅建など何らかの法律系試験の受験経験がない、という意味です。新書で法律関係の本を読んだことがある程度の人は初学者に含まれると思います。

 

学説不要だが、初学者にとっては広範囲でボリューム大

 

法律の勉強の基本となるのは条文・判例・学説です。が、行政書士試験では基本的に学説を学ぶ必要はないです。

 

法律の世界ではひとつの事例に対してさまざまな学説の対立があったりするのですが、それをいっさい頭に入れなくていいわけです。ただひたすら判例・通説にそって勉強していくことになります。これはとても楽なところだと思います。

 

とはいえ、憲法、行政法、民法、商法(会社法)の各科目について、それぞれの基本を網羅的に押さえていくので、勉強の過程では意外と広範囲結構なボリュームがある、と私自身は感じました。そして、一度やったことをどんどん忘れていく恐怖…。

 

なので、私はこれだけは言いたい。

油断した瞬間に終わる! それなりの時間と覚悟は必要!

と。

 

フルタイムの社会人なら1年弱の準備期間が理想かも

 

残業時間など仕事の負荷しだいになりますが、初学者の社会人がフルタイムで仕事をしながら試験勉強をするというのであれば、1年弱はみたほうがいいんじゃないかと思います。11月に試験が終わって新年度版の教材が出回り始める時期、12月中旬から年末年始にかけて試験勉強を開始すれば、余裕のある標準的なスケジュールになるように思います。初学者の場合、遅くても春先には勉強を開始したいところですね。

 

法学部の学生だったら難易度はグッと下がります。上位資格を受験する予定がない場合は、ぜひ在学中に行政書士試験をクリアしてしまうことをオススメします。実際、法学部の学生であれば卒業記念に受験して合格する、というのがしっくりくる難易度だと思います。受験する、じゃないですよ。あくまで合格する、です。なんちゃって法学部だった自分を省みても、法学部卒業を名乗るならこれくらいの知識は欲しいところだと試験勉強をとおして思いました。

 

法律の基本を学ぶ絶好の機会になるのは、かなり確実

 

なんといっても行政書士試験のよいところは、

法律の基本をしっかり学ぶとてもいい機会になること

ではないかと思います。

 

これは社会人にとっても、学生にとっても、そのほかの属性にあっても、みなさん同じですね。

 

行政書士試験の勉強では、実体法である憲法、行政法、民法、商法(会社法)を幅広く勉強することになるので、法律の基本を勉強するにはうってつけの大変いい資格だと思います。

 

日々法律を意識しながらきっちり生活している人は少ないかと思いますが、試験勉強をとおして私たちの社会の根底には法の支配があること、意識せずとも私たちの暮らしはそれによって成立しているんだ、という感覚がおぼろげながら得られたような気がしています。

 

また、行政法の判例を勉強していると、法による救済というのが一応現実にあるんだなと思えました。これは自分にとって結構な収穫でした。

 

個人的に、これからの時代は経済から政治へと世の中全体の関心が移っていくべきだと思っているので、法律、特に公法(憲法・行政法)を学ぶことの価値は非常に大きいのではないかと考えています。また、そうであってほしいと思っています。

 

なので、私は声を大にして言いたい!

行政書士試験は、基本的な法律知識を広く浅く学ぶよい機会!
社会人にとっても学生にとっても断然おすすめ!

「一般知識等」という沼についての雑感

 

要注意事項として、行政書士試験には「一般知識等」という鬼門があります。60題のうち14題が「一般知識等」で、五肢択一での出題です。そして、14問中6問正解しない限り、たとえ法令科目が満点であったとしても、足切りをくらって不合格になってしまうのです。なんと恐ろしい! そして、この「一般知識等」の出題傾向が読めないわけです。ある程度、運の要素が残る。ココにハマってなかなか抜け出せなくなってしまうことがあっても全く不思議ではない、という気がします。

 

私はほんのちょっと準備しましたが、基本的に運にまかせていました。
ヤマをはって準備した1問が当たったのでラッキーでした。

 

余談です。ずいぶん昔のことだったと思いますけど、新聞の人生相談のコーナーで、母親が行政書士の受験生である息子について相談していた回を読んだことがあります。息子が一生懸命法律の勉強をしたのに、法律とは関係がない「一般知識等」で足切りにあってしまった、不憫でならない、一年間の努力が水の泡! どうにかならないものでしょうか??? といった内容だったと記憶しています。それを読んだときは、自分だったら絶対そんな理不尽な資格は目指せない、無理! と思いましたね~。それくらい行政書士や法律には無関心でした。そして、「一般知識等」の出題意図、傾向と対策は今でもよく分からないです…。

 

独学で試験合格までにかかった費用は約2万円

 

前の記事にも書きましたが、私の場合は独学一択でした。

 

私が独学でかかった費用は14,947円です。すべて書籍代です。予備校の模試も受けませんでした。受験手数料は7,000円(平成30年度)だったので、合計21,947円です。国家資格だと思えば、安い!かな?

 

ちなみに、受験の申込みはすべてオンラインで完了してしまうので、とっても便利でした。いい時代だ~

 

独学の教材代
書籍名 値段
法令 2018年度版 合格革命 行政書士 基本テキスト 4,838円(2冊セットで購入)※
2018年度版 合格革命 行政書士 基本問題集
出る順行政書士 ウォーク問過去問題集(2018年版) 2,376円
2018年度版 合格革命 行政書士 一問一答式出るとこ千問ノック 1,750円※
民法がわかった 図書館で借りました
公務員試験過去問 新Quick Master(12 行政法)第7版 1,728円
出る順行政書士 40字記述式問題集(2018年版) 1,620円※
2018年度版 合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試 1,555円※
一般知識等 図解でわかる時事重要テーマ100 2020年度版 1,080円
合計 14,947円

※TAC出版書籍販売サイト"サイバーブックストア"にて会員価格で購入

 

行政書士試験にかかった費用の合計
独学用教材費 14,947円
受験手数料 7,000円
合計 21,947円

 

試験合格後にどんなメリットがある?

 

行政書士試験に合格することは、難易度が高いとまでは言えないとは思います。ただし、行政書士として身を立てていくとなると、試験合格とは比べものにならない難易度だと思います。試験の内容自体が実務とかけ離れているということもありますが、独立開業なら自分の能力がすべての大変シビアな世界でしょうし、法人への就職を目指すにしても求人自体が少ないように思います。

 

それでは、社労士試験の受験資格を得るためなど、合格すること自体に具体的な必要性がある場合をのぞいて、どうのように活かしていけばいいのか、どんなメリットがあるのか?

 

私にとってはまだ未知数です。何か具体的に活かせる状況があったら、このブログでアップしたいと思います。ちなみに、行政書士として働くということは考えてないです。

 

ただし、上述したように、行政書士試験の勉強自体には大きな意味があると思います。法治国家である現代社会の土台について基本的な知識を学ぶということは、具体的なメリットとしては目に見えないものかもしれませんが、私にとって新たなものの見方、考え方を獲得するという経験でもありました。教養が身についたなどとたいそうなことは言えなくても、渡世に役立つ筋肉がほんのちょっと増えたかな、という感覚はありますね。

 

"行政書士試験のススメ"のまとめ

  • 法律未修者が独学でも手に届く資格!
  • 独学なら約2万円で国家資格をゲットできる!
  • 行政書士試験は、基本的な法律知識を広く浅く学ぶよい機会!
  • 行政書士としてプロフェッショナルになることは超難関だと思う

 

今回はここまでです。
ひとつの私見として、いちサンプルとして、みなさんの参考になれば幸いです!
行政書士試験についてのエントリーはまだまだ続きます。

 

それでは、どうもありがとうございました!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!