どーも、みなさん! いちみほんじん(一見本人 / いちサンプル)です。
当ブログでは、平成30年度(2018年)行政書士試験の合格体験記を書いています。行政書士試験(平成30年11月11日実施、平成31年1月30日発表)には、約半年間の独学で一発合格しました。
今回のテーマは、行政書士試験での過去問の選び方についてです。いちサンプルとして参考になりますように!
過去問の3つの選択肢 : 肢別、分野別、年度別
資格・検定試験を受けるときには、過去問題集で対策するのが一般的ですよね。
試験の中には試験対策=過去問を回すのみ! というものがあります。それが行政書士試験でも通用するのかどうかはともかく、過去問題集をやることはやはり試験勉強の基本であり王道であろうかと思います。
行政書士試験で過去問題集を選ぶときには、3つの選択肢があります。
- 肢別 過去問題集
- 分野別 過去問題集
- 年度別 過去問題集
この3つの中からどの過去問集を選択したらいいのか? それぞれに良し悪しがあるようです。順を追ってまとめていきます。
肢別 過去問題集の良い点・悪い点
5肢択一式の試験問題を1肢ごとにバラバラに分解し、体系的に並び替え一問一答方式にしたもの。
一問一答式は、スキマ時間などを活用して気軽に勉強できる
消去法が使えないため、知識を確実に定着させることができる
試験問題と同じ出題形式ではない
一問一答式では消去法で答えを導き出すことができないため、あやふやな知識を確実なものにしていくのに良い教材だとされているようです。
一方、分解して一問一答形式にしているだけに、実際の試験問題と同じ形式で解くという訓練ができません。
私が使用した『合格革命』シリーズからも出版されています。
2019年度版 合格革命 行政書士 肢別過去問集 | 資格本のTAC出版書籍通販サイト CyberBookStore
※ 過去問のほかにオリジナル問題を収録
TACの『みんなが欲しかった!』シリーズからも出版されています。
分野別 過去問題集の良い点・悪い点
分野別 過去問題集
試験問題をそのままの出題形式で、分野ごとに並べ替えたもの。
試験本番と同じ出題形式であること
消去法など、あいまいな知識でも正解できてしまう
使い方次第で、一問一答として使うこともできる
試験を受ける以上はとにかく合格することが最大の目的なので、試験と同じ出題形式に日々慣れることができるというのが分野別の利点だと思います。なんというか試験のカンのようなものが養える気がします。
消去法で正解を選べてしまう場合もありますが、それを含めて試験の実践的な訓練になると私は思っています。
消去法のデメリットは、一問一答のつもりで解くという単純な方法で解消することができます。
つまり消去法に頼らずに、1肢ごとに自分で正誤の判断を出しながら解くようにすれば、一問一答のように使うことができるわけです。
試験本番の訓練をしながらも、知識のあいまいさを残さずチェックしていくという、大は小を兼ねるやり方です。
肢別(一問一答式)ではこのような兼用の使い方ができないので、私が過去問集として選択したのはこの分野別でした。
具体的には、LEC 東京リーガルマインドの『出る順行政書士 ウォーク問過去問題集 1 法令編』です。過去10年分収録という問題数の多さが魅力でしたが、分厚さにはビビりました。(笑)
右ページに問題、めくって左ページに解答・解説を掲載
テキストに準拠した基本問題集(分野別 過去問題集)
こちらも分野別の過去問題集に分類できますね。
私の『基本テキスト』は"合格革命"シリーズだったので、基本テキストと並行して"合格革命"の『基本問題集』(過去問セレクトとオリジナル問題)をやりました。
ただし、問題数がもっと欲しかったので、『基本問題集』の次にLECの『分野別過去問題集』(過去10年分)をやるというのは初めから決めていました。
なお、「基本テキスト&基本問題集」と「過去問題集」を別のシリーズにするというのも、あらかじめ考えていたことでした。
重複する問題について違う解説を読むことによって理解を深めるのが狙いです。実際に合格革命でよく分からなかった箇所がLECの解説で分かるようになった、ということがありました。
書き手が違うと視点が変わって難解に思えたことが理解できるようになったりするんですよね~
この点は狙いどおりで結構上手くいきました。ただし、予備校に通っていれば、先生に質問してあっという間に疑問解消!という、そういう話なんですけどね。。。
[合格革命・みんなが欲しかった・出る順]
分野別に過去問とオリジナル問題を収録
見開きで右ページ問題、左ページ解答・解説
[伊藤塾]
右ページに問題、左ページに解答・解説を掲載
過去問のほかにオリジナル問題を掲載
年度別 過去問題集
試験問題を年度別に収録したもの。試験本番とまったく同じ。
時間配分など、試験の予行練習になる
自分の現在の実力を知るために使える
用途が限られていて、日常の勉強には使えない
他で代用できる
年度別問題集をやる目的は、他の問題集と異なりかなり絞られると思います。そのため行政書士試験では、問題集を買ってまで年度別の過去問をやる意味はあまりないような気がします。
時間を計って本番さながらの予行練習は、最低1回以上は必ずやるべきです。
しかし、それは年度別過去問題集ではなく、予想問題である各種模試(予備校が実施している模試や自宅模試、予備校が出版している市販の模試)でやればいいのではないかと思います。
また、年度別の過去問題で腕試しをしてみたい場合は、公式サイトで過去問(一部除く)を入手できるので、それを利用することもできます。
一部というのは、「一般知識等」の文章理解の問題が著作権の関係らしく省略されているだけで、法律の問題は全部あります。もちろん解答もアップされています。
- 時間配分など、試験の予行練習 ⇒ 予想問題の模試で慣らす
- 自分の現在の実力を知る ⇒ 公式サイトの過去問を利用する
まとめ : 私がおすすめするのは分野別
今回の記事をまとめるとひと言になります。
私がおすすめするのは分野別過去問題集です!
ちなみに私は時間を計って年度別の過去問を解く、という練習をせずに受験しました。合否の可能性を測るために1回くらいはやっておきたかったんですけど、時間が全然足りませんでした! ただし、自宅模試3回分で試験の予行練習はしました。
今回はここまでです。ひとつの私見として、いちサンプルとしてみなさんの参考になれば幸いです! 行政書士試験についてのエントリーはまだまだ続きます。
それでは、どうもありがとうございました! 今後ともどうぞよろしくお願いいたします!