行政書士に合格するために「基本書・学者本は必要か?」問題を斬る!

どーも、みなさん! いちみほんじん(一見本人 / いちサンプル)です。

 

平成30年度行政書士試験(平成30年11月11日実施、平成31年1月30日発表)の合格体験記のシリーズです。約半年ほど独学で勉強して一回目の受験で合格しました。

 

今回は行政書士試験にいわゆる基本書・学者本は必要なのか?についてのエントリーになります。もちろんあくまで私見ですが、いちサンプルとして参考になりますように!

 

今回は"受験時点で行政書士試験の合格だけを目指している方"を対象とした内容になっています。司法書士や予備試験・司法試験など上位資格を目指すのが本旨であり、力試しに行政書士試験も受けるという方には参考にならない記事だと思います。ご注意ください。

 

 

独学で行政書士試験、攻略には二つの方法がある!

 

行政書士試験で出題される法令等は、

基礎法学、憲法、行政法、民法、商法(※会社法含む)[46題、244点]

になります。

 

行政書士試験には「一般知識等」というクセモノ(14題×4点=56点、6問以上の正解が必須!)があって、そこで足切りをくらってしまうという何だかよく分からん悲劇もあり得るのですが、やはり勉強の中心は法令等になります。

※ 詳細は公式サイトをご確認ください。
試験概要 | 行政書士試験研究センター

 

独学で行政書士試験にのぞむ場合、試験対策として二つの方法があります。それはそのまま教材についても二つの選択肢があるということでもあります。

 

まずひとつは、予備校が出版している試験対策本である「基本テキスト」で勉強していくという方法です。基本テキストは予備校本とも言われます。こちらは一冊完結型です。ただし分厚いです(約800ページ!)。

 

基本テキストには、行政書士試験で出題される「法令等(基礎法学、憲法、行政法、民法、商法・会社法)」はもちろんのこと、「一般知識等(政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解)」までもが含まれています。つまり、試験範囲をたった一冊で網羅するスグレモノなんです。この基本テキストを中心に勉強していくというのが独学でのひとつの方法です。

 

別のエントリーでも書いていますが、私は基本テキストを使って勉強していました。

 

基本テキストにはテキスト準拠の基本問題集が別売されていることが多いのですが、個人的にセット買いが必須だと思っています。

 

私が思うに、基本テキストと基本問題集のセットが試験勉強の核でした。

 

それに対して、「基本書」を選択するという方法もあります。基本書というのは、ざっくり言うと大学教授が書いた専門書ですね。ゆえに学者本とも言われます。市販の書籍ですが、一般に大学の法学部や法科大学院で教科書として使われます。また、予備試験や司法試験の受験生が使用する本でもあります。試験対策に特化した本ではなく、当然ながら法令科目ごとに別々の書籍になります。

 

基本テキストと基本書の分類(呼び分けの仕方)については人によって違うこともあるかもしれません。ただし、予備校が出版した資格試験対策用のテキスト(基本テキスト・予備校本)を基本書と称することはあまりないと思います。

 

ここまでをまとめます。

 

行政書士試験を突破する攻略方法のまとめ

  • 予備校が出版している一冊完結型の基本テキスト(予備校本)を選ぶというやり方

  • 科目ごとに別々の本(基本書・学者本、上位資格試験の予備校本など)をやるというやり方

 

行政書士試験の基本的な教材のまとめ

  • 基本テキスト(予備校本) : 予備校が出版するオールインワンタイプの試験対策本。一冊完結型。

  • 基本書(学者本) : 一般に大学教授が書いた専門書。主に予備試験・司法試験の試験勉強や、大学の法学部・法科大学院で教科書として使用されるもの。科目別。

 

基本書・学者本を選んだ場合、やるべき教材はかなり多い!

 

基本書を選んだ場合、法令科目ごとに別々の本で勉強していくことになります。

 

憲法1冊、行政法1冊、商法1冊、会社法1冊…という具合に。

 

行政書士試験では商法と会社法をまとめて商法と分類していますが、一般的に別の科目なので基本書もそれぞれ一冊ずつ必要になります。各科目一冊ずつというか、最低一冊以上というほうが正確かもしれません。

 

そして、民法は何冊になるんだろ???

 

一般的には、民法Ⅰ(総則)、民法Ⅱ(物権)、民法Ⅲ(債権総論)、民法Ⅳ(債権各論)、民法Ⅴ(家族法 : 親族法・相続法)の合計5科目に分かれています。なので、基本書も5冊ですね。

 

うーん、げんなりしてきた。。。

 

ただし、民法は『国家試験受験のためのよくわかる民法』を選べば一冊で済みます。こちらの本は試験対策本として定評があるようです。私もかなり興味があって試験勉強期間中に図書館で借りたことがあります。が、時間がなくて未読のまま返しました。(笑)合格革命の基本テキスト&基本問題集にかかりっきりで余裕がなかったんですねー。この本はシリーズ化されていて、憲法、行政法、会社法も出版されていてます(『国家試験受験のためのよくわかる◯◯』シリーズ)。それぞれ行政書士の試験対策に利用できるようです。法律の理解を深めるために、私も今からでも読みたいとは思っています。

 

あるいは、上位の法律系資格試験(予備試験・司法試験、司法書士)の予備校本(例えば伊藤塾のシケタイとか)を利用するという方法もあります。こちらも科目ごとに分かれているので複数冊の教材を用意することになります。

 

行政書士試験では基礎法学からも出題されます。法令の択一式問題40問中の2問なので、基本書の類でここまで対策できる方は少ないかもしれません。

 

効率よく行政書士試験に合格するには"一冊"を仕上げる!

 

私の実体験に照らしてみると、法律に対する知的好奇心を満たすためだとか、学問として法律を学んだり研究したりすることが目的なのではなく、あくまで行政書士試験の合格を目指すのであれば、

 

科目別の本、特に学者本は完全にオーバーワーク

 

だと思いますね…。

 

私がオススメするのは、

 

オールインワンタイプの基本テキスト(予備校本)

 

ですね。こちらのほうが合目的的で的を射たやり方だと思います。

 

なぜならば、

 

行政書士試験は一冊の基本テキストを丸呑みできれば合格

 

できることを実際に受験してみて実感したからです。予備校の基本テキストで行政書士試験の合格には必要にして十分です。こちらのほうが効率が高く合理的だと思いますね。

 

ただし、私自身は基本テキストを完璧に丸呑みできたというわけではありません。。。

 

私自身は今回の行政書士試験で基本書等を一切使用していないので、基本書等と試験との相性や費用対効果などについて実体験から語れることはありません。結局は人それぞれの好みや力量次第だと思います。

 

基本書・学者本をあんまりオススメできない理由

 

私が資格試験勉強の全般において危険だと思うのは、

試験合格に必要な範囲を超えて難しいことをやり過ぎる、手を広げすぎる

その高負荷ゆえにすべてが中途半端になってしまう

肝心の"基本の基本"があやふやで身に付いていない

という状態で試験当日を迎えることです。これはもうドツボにはまる悪循環だと思います。

 

不安や焦り、伸び悩みやスランプを感じているとしたら、その原因はオーバーワークにあるのかもしれません。真面目な方、もともと能力が高い方ほど、そういうドツボにはまってしまう可能性が高いような気がします。あくまで個人的な印象ですが…。

 

後日詳しく書くつもりですが、私は正解率の高い基本的な問題を正答することだけで合格しました。残念ながらリベンジの回数を重ねてしまっているという場合には、やはり基礎がぐらついていることをまず疑うべきだと思います。格好良く難しいことをたくさんやるよりも、基本にかえる、基本だけをやるという愚直さが行政書士試験では大切なことだという気がしています。

www.135labo.com

                        

私の意見だけではみなさん不安でしょうからね、勉強に関するプロ中のプロ、大御所のご意見を紹介させていただきます。泣く子も黙る超エリート、山口真由先生の『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。(扶桑社新書)』からのメモです。司法試験に関する記述ですが、エッセンスを読み取っていただければと思います。

 

・基本書は1冊 ⇒ 反復・継続

知らなければならないことをすべてカバーしているのが前提ですが、読むものは少なければ少ないほうが、そして、回数は多く読めば読むほうがいい。

 

・決めた1冊を最後まで反復・継続して読み続けることが重要。

 

山口真由著『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』P.69から抜粋

 

私自身この本を大いに参考にし、また、肝に銘じて試験勉強に取り組んでいました。学部生で司法試験合格、東大主席卒業、元財務官僚の超エリートの方ですら、こういう風にあれこれ手を広げてやらないわけです。いわんや凡人をや、です。

 

超人を自負されている方は別ですよ。そういう方も現実に存在すると思います。ちなみに、山口真由さんはご自身を「天才」と自認されていません。むしろ人生の早い段階で「天才」への憧れを潔く諦めた、とまで本書で書かれています。こんなにスゴいのに!  なので、非超人の一般人である私たち(?)は、尚のことこの方法論を頭に入れておいたほうがいいと思います。対象をしぼって反復・継続するというやり方、ですね。人間って好奇心旺盛で色んなことをやりたがってしまうものだと思うんですけど、これには本当に大きな弊害があると思います。消化不良を起こして何ひとつ完結できないという状態を惹起してしまうということですね。

 

法律を極めたい!と望むなら、とりあえず試験に合格してから思う存分あらゆる本を読みこなしていけばいい、と思うんですよね。私の読みたい本リストには、基本書・学者本がたくさん入っています。これから時間を作って是非読んでいきたいと思っています(多分ずっと先になる…)。

 

『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』| 大人の勉強術 - いちサンGOラボ

www.135labo.com

 

まとめ : 行政書士試験に基本書・学者本は必要なのか?

私なりの考えをまとめると、

  • 科目別の本、特に学者本での勉強はオーバーワーク
    ⇒消化不良のリスクあり!
  • オールインワンタイプの基本テキストで試験合格には必要十分
    ⇒効率的・合理的、コスパ高し!
  • 試験勉強の王道は、教材をしぼって繰り返すことかも

 

とはいえ、結局のところ個人の好みの問題です。あくまでひとつの私見として、いちサンプルとしてみなさんの参考になればと思っています!

 

今回はここまでです。
行政書士試験についてのエントリーはまだまだ続きます。

 

それでは、どうもありがとうございました!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!