行政書士試験『クイックマスター』の使い方 | 行政法を強化する!

どーも、みなさん! いちみほんじん(一見本人 / いちサンプル)です。

 

当ブログでは、平成30年度(2018年)行政書士試験の合格体験記を書いています。行政書士試験(平成30年11月11日実施、平成31年1月30日発表)には、約半年間の独学で一発合格しました。

 

今回のテーマは、公務員試験用問題集の『新クイックマスター』は、行政書士試験の対策において有用なのか? についてです。いちサンプルとして参考になりますように!

 

 

『新クイックマスター』シリーズは公務員試験の対策本

『公務員試験 過去問 新クイックマスター』(クイマス)は、公務員試験向けの対策本です。*1

 

「過去問題集」と「テキスト(レジュメ)」が一体になったオールインワンの演習対策書で、毎年改訂されています。

 

『新クイックマスター』シリーズは様々な科目が出版されていますが、行政書士試験の法令分野と合致するのは「憲法」「民法Ⅰ」「民法Ⅱ」「行政法」です。

 

オンライン書店のレビューやブログなどを拝見すると、とりわけ『新クイックマスター 行政法』はユーザー評価が高いです。そして、公務員試験用の演習書でありながら、行政書士試験の行政法対策にも活用できるという定評があるようです。

 

私が『新クイックマスター 行政法』を使った理由

私がやったのは『新クイックマスター 行政法』のみです。これから先の記述はすべて『新クイックマスター 行政法』(以下、『クイマス』)のことを指しますので、ご注意ください。

 

私が『クイマス』をやることにした理由を挙げます。

  • 過去問中心の問題演習だけでは、とても不安だったから
  • 圧倒的に時間が不足している状況だったが、比重が大きい行政法だけでも強化したかった
  • レビューのレーティングが非常に高いため、興味を引かれた

行政書士試験では行政法の比重が大きく、4割近くの配点があります(300点中112点)。やはり優先すべきは行政法です。

 

『クイマス』の使い方、メインかサブか?

実際に『クイマス』をどのように使うか? 好みによってメイン教材としてもサブ教材としても使えると思います。

 

「行政法」は『クイマス』一本にしぼって反復しまくる!

 

『クイマス』中心に勉強するという方法で満点か、それに近い高得点を上げることは可能でしょうね。実際そういう方はいらっしゃるようです。

 

効果的な試験勉強法は問題演習を重ねること(テスト効果)*2なので、レジュメ付き問題集である『クイマス』は理想的な教材といえます。つまり『クイマス』だけを徹底反復するという勉強法は、とても理に適っています。

 

 

ただ、私個人の意見としてはこんな感じです。

『クイマス』は副教材として使うのが最適解なのではないか?

 

何故なら、当然のことですが公務員試験と行政書士試験とでは問題の傾向が若干違うためです。

 

『クイマス』には行政書士試験の出題傾向とは明らかに違う問題も収録されています。具体的には、学説に関することなどですね。そういった傾向の違いは、行政書士試験の教材(特に過去問)をある程度やらないかぎり分からないわけです。

 

『クイマス』中心、そこに行政書士試験の過去問を付加する

という選択よりも、

行政書士試験の過去問が中心、そこに『クイマス』を付加する

ほうがより合理的だという気がします。

 

後者のほうが行政書士試験の問題を解く回数が必然的に多くなると思うので、出題傾向に慣れ、試験での勘を養うことができるのではないかと思います。

 

『クイマス』で勉強する利点と注意点とは?

ここで『新クイックマスター 行政法』について、私なりに利点と注意点(メリット・デメリット)をまとめてみたいと思います。

 

『クイマス』をやるメリット : 行政法を徹底強化

私が考える『クイマス』をやるメリットを列挙してみます。

  • 約750ページのボリューム! 過去問以外の問題演習がたくさんできる!
  • 問題の傾向が若干異なるため、違う角度から行政法の理解を深めることができる!
  • 頻出の重要論点がくり返し掲載されているので、自然に復習できる!
  • あわせて「一般知識等・個人情報保護」の対策ができる!

 

750ページ近いボリュームがあるので、同じ論点を問う類似した問題がくり返し出てきます。頻出問題はそのまま覚えるべき重要事項ということになりますが、ページを進めていくだけで自然と反復ができてしまいます。

 

『クイマス』で「一般知識等・個人情報保護」対策ができる

意外にも『クイマス』は行政書士試験の「一般知識等」対策にも使えます!

 

「第5章 情報公開」は「一般知識等」の出題範囲である「個人情報保護」に該当する内容です。「情報公開法」が中心ですが、「行政機関個人情報保護法」の問題も若干収録されています(第7版)。

私が使用した『新クイックマスター 12 行政法 第7版』では、15ページ分の掲載でした(現行は第8版、2019年8月16日現在)。

 

参考までに『2018年版 合格革命 基本テキスト』の「個人情報保護」の目次を転記します。

2018年版 合格革命 基本テキスト 目次(一部)

第6部 一般知識

  第5章 個人情報保護

    第1節 個人情報保護法

    第2節 行政機関個人情報保護法   『クイマス』掲載

    第3節 情報公開法   『クイマス』掲載

 

上記のように『クイマス 第7版』(第8版は未確認)では、「個人情報保護」の2/3を一応カバーしていました。対策がしづらい「一般知識等」のなかで最も範囲をしぼって勉強しやすいのが「情報通信・個人情報保護」なので、試験準備としてとても有用でした。

 

www.135labo.com

 

『クイマス』をやるときの注意点 : 条文学習が別途必要になる

次に、『クイマス』をやる際の注意点を考えてみます。 

  • 行政書士試験とは問題の傾向が若干違う(当たり前といえば当たり前)
  • ボリュームがあるので、心理的負担が大きいかもしれない
  • いろいろな教材にあれこれ手を出してしまうと、すべてが中途半端になってしまう可能性がある
  • 基本的に条文学習はできない

 

条文についてですが、もちろんその内容自体はレジュメに書かれています。また、問題の解説に多少条文が出てきます。しかし、条文学習という観点からは、別に『六法』を引く必要があります。かえって、そういう勉強の仕方こそ王道だといえるでしょう。

 

しかしながら、私は試験対策本でまとめて条文学習ができることを重視しているので、そうではない『クイマス』は自分のやり方からちょっと外れてしまうんですよね。

 

判例の強化には『判例集』よりも『クイマス』がおすすめ

以前のエントリーでも書きましたが、行政書士試験用の対策本で勉強するのが最も合理的で効率的だと私は考えています。

 

もし時間的・精神的な余裕があって、行政書士試験の教材以外で何かやってみたい場合、例えばもっと判例の勉強がしたい場合、『判例集』を読み込むよりも『クイマス』で問題演習をすることをオススメしたいと思いますね。

私はやっていないんですが、「憲法」や「民法」も『新クイックマスター』で問題演習をやるほうがいいだろうと思っています。

 

行政書士試験用に1冊にまとまった『判例集』もありますが、『判例百選』などは科目ごとに分かれているので、憲法・行政法・民法の主要三科目だけでも膨大な量になってしまいます。

 

試験勉強の極意は問題を解くことなので、まるごと問題演習本である『クイックマスター』をやるほうが断然いいというのが私の意見です。

 

重要判例はすべて演習問題に出てくるので、判例についても『クイマス』で十分な試験対策ができます。

 

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その他、法令科目別の学者本等(例えば有斐閣のSシリーズとか)を読むという選択肢もあるかと思いますが、試験勉強の効率性という意味では『クイマス』に軍配が上がるだろうと思います。

 

www.135labo.com

 

とはいえ、結局はそれぞれの好みしだいですよねー 自分が興味を持てる教材で気分よく勉強できることが一番大切です!

 

『クイマス』の効果、合否に対する影響は?

私の場合、『クイマス』に取りかかったのは9月下旬からで、ほとんど反復できませんでした。それまでに『基本テキスト』『基本問題集』『分野別過去問題集』『千問ノック』をある程度やっていたので、『クイマス』で「行政法」の総仕上げをした感じになりますね。

 

『クイマス』の習熟度などについて過去記事でくわしく書いています。

独学半年で行政書士試験に一発合格した教材9点を総ざらい!【中編】 - いちサンGOラボ

 

つくづく反復できなかったのは残念でしたが、『クイマス』をやったことで行政法の理解が深まったことは確実です。同じ論点でも違う角度から出される問題を解いて、別の解説を読むことができるというのは大きな利点でした。『クイマス』でストンと腹落ちしたことが、結構あったように記憶しています。

 

ここで私の行政法の試験結果(2018年)だけ抜き出してみます。

  • 五肢択一式 : 17/19(4点×17問=68点)
  • 多肢選択式 : 8/8(2点×8問=16点)
  • 記述式 : 8点くらい?(これはただの予想です)

ご参考までに、得点の内訳などについて過去記事で公開しています。

平成30年度(2018年)行政書士試験 | 試験結果を公開 - いちサンGOラボ

 

他のエントリーにも書いていますが、私が『クイマス』を一応はひと通りやった感想をまとめておきます(全体を1周、一部は2周)。

  • 反復できなかったけれど、やらないよりはやってよかった
  • 行政法を確実に強化できた
  • (おそらく)『クイマス』で初めて知れたことがあった
  • 合否に直接の影響があったとまでは言えないかも
  • 『クイマス』をやらなくても合格レベルには達すると思われる

『クイマス』が初見だったと思われることについては、下記の記事で書いています。

行政書士試験に独学で合格するために『判例集』は必要か? - いちサンGOラボ

 

まとめ : 『クイマス』をおすすめしたい人

今回の記事のまとめとして、『クイマス』を特におすすめしたい人をお伝えしたいと思います。

  • 過去問だけで合格できるか不安な人
  • 行政法を得点源にしたい人
  • テキストを読むより問題演習で試験勉強をしたい人
  • 総仕上げとして、弱点やモレをチェックしたい人
  • 時間に余裕があって、やる気がみなぎってる人

 

今回はここまでです。ひとつの私見として、いちサンプルとしてみなさんの参考になれば幸いです! 行政書士試験についてのエントリーは、あと2回くらい続く予定です。

 

それでは、どうもありがとうございました! 今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

 

*1:地方上級・国家一般職・国税専門官・財務専門官・労働基準監督官・国家総合職

*2:「テスト効果」は学習法・勉強術の本に頻出。