どーも、みなさん! いちみほんじん(一見本人 / いちサンプル)です。
当ブログではライフスタイルの向上、ライフハック全般を意識した読書をひとつのテーマにしています。
今回はゲアリー・ケラー著『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』をレビューしていきたいと思います!
- 『ワン・シング』の考え方のあらまし
- 『ワン・シング』を読むべき人とは?
- 「一つのこと」の先にあるもの
- ワン・シングと向き合うための具体的方法
- Tips : 意志の力との付き合い方
- 『ワン・シング』のまとめ:ひとつに集中することが大事
『ワン・シング』の考え方のあらまし
この本に書かれていることは、たったひとつだけ(The One Thing)です。潔いまでにタイトルどおり!
選択肢をしぼり、優先順位を定め、最も重要なことをしなければならない。的をしぼらなければならない。「一つのこと」を見つけなければならない。
P.209 ゲアリー・ケラー, ジェイ・パパザン 著 / 門田美鈴 訳『ワン・シング』
本書が描くThe One Thingとは「一つのこと」をやる、あるいは「一つのこと」だけをやる大切さです。このことが全編をとおして繰り返し提唱されています。
『ワン・シング』を読むべき人とは?
日々あれこれと色々なことに手を出してしまう。自分の能力や時間を楽観的に見積もってしまいがち。当然、思うような成果を挙げられない。あらゆることが中途半端なままズルズルと同時進行していく。いつまでたっても片づかない!
そんな状況に思い当たりはありませんか? 私は大アリです! 自覚はしているつもりなのですが、行き当たりばったりの好奇心で寄り道してしまい、それが寄り道であることをすっかり忘れてしまったり、いつのまにか雑事・雑用にばかりかまけてしまったり…。
この本はそんなストレスフルな習慣的状況を打破するための心構えを教えてくれます。1冊をとおして同じこと(The One Thing)しか書かれていないと言っていいくらいなのですが、長年の習い性を変えるには噛んで含めるように繰り返し説いてもらったほうがいいのかもしれません(笑)。
習慣というものは無意識的なものなので、変更するにはそれなりの時間がかかるようです。
2009年 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの調査
学生たちに一定期間、運動とダイエットに取り組んでもらう
「新しい習慣を身につけるためにはどのくらいの日時を要するか」⇒平均六六日が必要だった
P.64 ゲアリー・ケラー, ジェイ・パパザン 著 / 門田美鈴 訳『ワン・シング』
新しい習慣を身につけるには平均して二ヵ月以上もかかってしまうわけですから、決してイージーなことではないですね。三日坊主とはよく言いますが、むしろそれが当然かも! 挫折したって自分に失望する必要はさほどないとも考えられます。予めこういう数値を知って見通しが立てられれば、挫折率が低下するのではないでしょうか? じっくりと腰を据えて取り組む覚悟ができますよね。
ここで『ワン・シング』がオススメな人を私なりにまとめてみます。
- 好奇心が旺盛な人
- 日々マルチタスクに追われている多忙な人
- 欲張りな人
「一つのこと」の先にあるもの
「一つのこと」だけに取り組むこと、その先には何が待っているのでしょうか?
P.20
豊富な知識を持っている人がいたら、それは長い時間をかけて身につけたものだ。多彩なスキルを持っている人がいたら、それは長い時間をかけて培ったものだ。多くのことを達成した人がいたら、長い時間をかけてなしとげたのだ。大きな財産を持っている人がいたら、長い時間をかけて築いたのだ。カギは「時間をかけて」だ。成功は積み重ねによって築かれる。そして一度にするのは一つのことだけだ。
P.179
目覚ましい成果は、あなたが目指すところが、今日あなたがすることの延長線上にあるときに生まれる。
ゲアリー・ケラー, ジェイ・パパザン 著 / 門田美鈴 訳『ワン・シング』
言われてみれば、なるほど当然のことですよね。
ワン・シングと向き合うための具体的方法
本書では「一つのこと」に取り組むための具体的な方法について、いくつかの提案がなされています。個人的に気になったところだけ、ざっとまとめてみます。
- 「一つのこと」を実現させる最善の方法は、定期的に自分とのアポイントをとること。
- 最も重要なアポイントメントは自分自身とのそれであり、自分とのアポイントを決してすっぽかさない。
- 「一つのこと」への取り組みを中心にして日々の計画を立てる。
- 一日のうち早い時間帯にまとまった時間(最低四時間)を割り当てる。
- 余暇の時間をとること。休息は労働と同じくらい重要。
- プランを立てるための時間(毎週一時間)を確保して、一年の目標、一ヵ月の目標を見直す。
Tips : 意志の力との付き合い方
本書には意志力についての興味深い指摘が書かれています。意外なことに、「意志の力は使われるたびに消費され減っていく、有効利用すべき資源」として把握すべきものだそうです。
頭を使えば使うほど考える力は弱まる。意志の力は、瞬発力はあるが休息が必要な速筋に似ている。途方もなく強力だが耐久力がない。脳は体全体の五〇分の一の重さだが、驚くべきことに、エネルギーとして消費するカロリーは、体全体の五分の一を占める。
P.72 ゲアリー・ケラー, ジェイ・パパザン 著 / 門田美鈴 訳『ワン・シング』
これは私たちは普段あまり意識していないことなのではないでしょうか? やる気が出ないのは自分の意志が弱いせいだ、という具合に自分を責めすぎない、気を楽にしたほうがよさそうです!
意志は消費されるので使ったら回復が必要であること。したがって休息や気分転換などに充てる時間を初めから予定に組み込んでおくべきであること。そうしたほうが効率的に、しかも気分良く、ものごとが進んでいく可能性が高いということは是非留意しておきたいですね。自分自身に対しても、周囲の人に対しても。
『ワン・シング』のまとめ:ひとつに集中することが大事
すべては「一つのこと」に集中して取り組むことから始まる! 千里の道も一歩から!
とてもシンプル、それでも言うは易く行うは難しですかね~。
最近、重要事項が複数ありすぎで、パンク状態に陥っています。それは結局、優先順位をつけられていないということであり、案の定ものごとがまったく進行しません! 改めなきゃ! まずはしっかりと自覚することから始めたいと思います。
定期的にこういった本などに触れて、気持ちを引き締め直さなければ…。そうでないと、すぐに忘れてしまう!
今回はここまでです。どうもありがとうございました! 今後ともよろしくお願いいたします!