【大人の勉強術】山口真由著『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』【読書レビュー】

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WokandapixによるPixabayからの画像

 

どーも、みなさん! いちみほんじん(一見本人 / いちサンプル)です。

 

これまで行政書士試験の合格体験記をアップしてきましたが、そちらはそろそろ目途がつきそうなので、これからは記事の対象を広げていきたいと思います。

 

その中のひとつとして、大人の勉強術を諸般の書物から学んでいこう!というテーマで更新をしていきたいと考えています。大人の勉強術と題しましたが、世代(大人も子どもも学生も)や対象(受験勉強、資格試験、自己啓発などあらゆる領域)を問わず、幅広く役立つ内容を学んでいきたいと考えています。

 

今回は、山口真由著『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』から学びたいと思います!

 

華麗な経歴に似合わず(?)、意外なほど実直な人だった!

著者・山口真由さんは学部生で司法試験合格、東大主席卒業、元財務官僚、ハーバード大学法科大学院で学位を取得、という輝かしい経歴を持つ超エリートであり、最近はTVでお見かけすることも多くなりました。もうおなじみの方ですよね。

 

山口さんの著作を読むのは本書が初めてだったのですが、眩いばかりの肩書やTV出演から受ける印象とちょっと違いました。

 

切れ味鋭く、凡人は切って捨てられてしまうのではないかと思いきや、大上段に構えることなく読者に誠実に語りかけてくる。結構意外でした。ひと言で言うと、

やっぱり同じ人間なんだな~

という感じですね。

 

常人を超えた経歴によって自らを神話化しようと思えば出来るでしょうに、むしろ非常に現実的で、愚直なほどに正直、かつ繊細な人間像をさらけ出している印象です。そういう姿勢に感銘を受けました。

 

有名な"7回読み"について書かれている箇所もありますが、本書はどちらかと言うと、全体的に心構えに関する記述が多いです。

 

ちなみに著者が提唱する"7回読み"などの勉強術について、具体的かつ詳細に書かれているのはこちらの本です。

 

天才をあきらめた、努力・努力・努力の人だった!

本書をひと言で表しているのは、ズバリ下記の引用箇所になります。

努力することは反復・継続すること

 

P.14 山口真由著『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』

 

本書では一貫して努力、すなわち反復・継続の重要性が説かれます。そして、その実践の度合いがそりゃあもう凄まじいわけです。

 

華々しい経歴にはそれを裏づけるだけの努力・努力・努力......があるんですね。まさにタイトル通りで、天才とは努力を続けられる人なんだ、ということを納得させられます。当たり前といえば当たり前だけど、決して当たり前じゃない世界、ではあります。

         

勉強術の極意は、1冊を反復・継続することだった!

私が勉強術として特に抽出しておきたいと思った箇所は、下記の通りです(全体の要約ではなく、主観的に気になった箇所、その中の一部ですのでご注意ください)。

  • 基本書は1冊。網羅性が高いものを選ぶ。
  • 決めた1冊を最後まで反復・継続して読み続けることが重要。
  • とにかく回数をこなすのが鉄則。
  • 目標はとりあえず素通しで7回読んでしまうこと。
  • 読んでいる途中で飽きてしまった場合は、おそらく一生懸命読み過ぎ。
  • まず、全体像を把握することに力を注ぐ。
  • できるだけ早く、知っていることが8割、知らないことが2割の状態に持って行くのが重要。
  • 努力をする対象は常にひとつにすべき。

 

上記のように、天才の方法論と言っても、何か特別にアクロバティックなことではないわけです。もちろん大変参考になるのですが、何のことはない、言われてみればとても当たり前のことばかりなんですね。そういった普通のことを実践し続けるのが大切なのであり、それこそが著者を突出した存在にしているんだと気づかされます。

 

以下のようなことを自問自答してチェックしていきたいと思いました。

  • 目標に対して何か特別なことばかりやろうとしていないだろうか?
  • 地に足のついた当たり前のことを疎かにしていないだろうか?
  • それ故に思うほどの成果を挙げられないのではないか?

 

特に感銘を受けた一節を抜き出してみます。

  私がここで言いたいことは、「天才」への憧れを捨てて、「努力すること」の価値を認めるべきということです。
 「天才」は滅多にいません。私は、人生の早い段階で、どうやら自分は「天才」には生まれてこなかったと認めざるを得ませんでした。でも、だからこそ、「天才」への憧れを潔く諦めて、残りの人生を「努力」にささげることができたのです。

 

P.53 山口真由著『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』

 

今話題の山里亮太さんの著作に『天才はあきらめた (朝日文庫)』というタイトルがありますが(未読)、こういう諦観を受け容れられた人が逆に秀でた存在になるというのは、非常に興味深いですね。おそらく相当の苦闘の末に辿り着いたのであろう、人としての潔さを感じます。その時点で既に超脱といえるのかも? 見習いたいところです。

 

著者の「持続する思惟」こそ才能の証だと思う

著者は天才ではない、それ故に努力したと書いていますが、一般的にはこれだけの努力を続けられる人はやはり常人ではないですよね。

 

尋常でないキャリアに到達するまでの努力を支えた信念なり、モチベーションなりは一体どこにあったのでしょうか?

 私には、もともと大した能力があったわけではありません。ただ明日の自分に願いをかける切実な気持ちが、他の人よりも少しばかり強かった。自分自身に絶望しても、まだ、明日の自分がいまより前へ進んでいると期待することを止めなかった。
 この自分を信じる力、自分自身に期待する力、明日の自分を夢見る力、これだけが、私の中にただひとつキラキラ光って、私をたゆみなく前へ進めてきたのです。これが、私の「努力する力」です。

P.188 山口真由著『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』

 

私自身は、才能というのは「持続する思惟」に尽きるのではないかと考えています。何かに対して強い想いを持つことが、すべての源になる。著者の強い想いこそ、まさに「持続する思惟」であり、才能そのものだという気がします。この才能は人から教わってどうこうなるものではなく、あくまで自律的なものであり全て自分にかかっている。そういう意味では非常に難しい領域でもあります。また、自分を賭けられる対象をなかなか見つけられない場合もあります。万人に与えられているけれども、それを真に活かすのは至難の業であり、故に才能であるというような気がします。

 

しかしながら、やはりここは素直に、

気後れせずに自らの目標に立ち向っていく勇気の大切さを教わった!

ということを胸に刻みつけたいと思います。

 

最後にまとめのひと言レビュー

締めとして一言でまとめたいと思います。

ひと言レビュー

一見したところ天賦の才に大いに恵まれたとしか思えないスーパーエリートである著者に、諦観にもとづく当たり前の地味な努力の積み重ねの重要性を教わるという逆説の書

 

本書に書かれている「反復・継続」については、私自身の資格試験の受験経験をふまえ過去のエントリーでも触れています。併せてご覧いただければと思います。 

独学半年で行政書士試験 : 「合格に基本書・学者本は必要なのか?問題」を斬る! - いちサンGOラボ

www.135labo.com

 

 今回はここまでです。ありがとうございました! 今後ともよろしくお願いいたします!