『英雄の書』人工知能研究者による脳との正しい付き合い方【読書レビュー】

どーも、みなさん! いちみほんじん(一見本人 / いちサンプル)です。

 

当ブログではライフハック全般を意識した読書をひとつのテーマにしています。

 

今回の読書レビューでは、黒川伊保子著『英雄の書』を取り上げます。 

 

オンライン書店のオススメに出てきて読んでみた本なので、私は著者のことを全く知らなかったんですが、テレビ出演もある人工知能研究者だそうですね。

 

タイトルがえらい大仰なのですが、なかなか漲る言葉がたくさん出てくる本でした。読後に作った自分専用読書メモ(約3300字)の中から一部を紹介していきたいと思います。

 

私が読んだのは上記の本ですが、文庫の新版が出ています。

 

 

『英雄の書』の概要 

本書の概要をザっとまとめてみます。

  • 著者は人工知能研究者
  • いわゆるビジネス書・自己啓発書の類い
  • 脳科学に基づいた知識と、著者の主観的な見解が書かれている
  • 本書の良い点は、みなぎる言葉がたくさん出てくること
  • 自分の脳みそとの気持ちよい付き合い方を教えてくれる指南書
  • タイトルにひるまずに、手にとってみましょう

 

ヒトの脳の年代記

脳科学的にヒトの脳が年齢によってどのように変化していくのか、本書の説明には大変意外な発見がありました。

  • 生まれて最初の28年間:著しい「入力装置」
    (15歳から28歳まで:単純記憶力のピーク)
  • 28歳からの28年間:脳の個性を作り上げていく期間
    (30代は「失敗」適齢期、洗練のための28年間)
  • 56歳からの28年間:脳が最大の出力性能を示す
    ⇒脳は体験をセンスに変えて生きていく電気回路

P.53~ 黒川伊保子著『英雄の書』

 

最後の56歳からの部分が、かなり予想外!!

 

ヒトの脳の完成期は、意外に遅くやってくる。50代半ば以降に、どんな脳に仕上がっているかが本当の勝負なのであって、20代や30代でライバルの後塵に甘んじていることなんて、ぜんぜん問題ない。

P.57 黒川伊保子著『英雄の書』

 

出遅れている人もまだまだいける!

 

むしろ50代中盤からが本番!

 

延伸していく寿命・健康寿命を考えても、世間の常識を破壊するこの脳科学的知見はみなさん頭に入れておいた方がよさそうです。

 

自分自身に対しても他者に対しても、単なる先入見で判断してしまっていないか?

実態のない世間の常識を盾に安住しているうちに、それと知らずに大きな間違いを犯すことがあるのかも?

 

虚心坦懐というのは、いつの時代であれ誰にとっても非常に難しいことでしょうが、分厚い常識のヴェールの向こう側への意識を持ち続けることができたら、と思いますね。

 

もちろん常日頃からインプット(入力)を蓄積し脳を仕上げていく鍛錬、そういった過程があってこそのアウトプット(出力)なのだと思いますが、年輪を重ねることによりポジティブになれる脳科学的事実だと言えるのではないでしょうか。

 

右脳と左脳を連携させよ

本書が描く「英雄」は、自立・自律していて我が道を行くスタンドアローンな人間像です。 

 

 なお、そう好きでもないのに、テキトーなところで手を打っていると、「好きでたまらないもの」を探すセンサーが鈍ってしまう。
 寂しいからと言って、テキトーな友達や恋人を見繕っちゃダメ。面倒くさいからと言って、テキトーに買い食いしてすましていると、いつまでたっても「好きでたまらないもの」は見つからない。
 人生を、なめちゃいけない。こういう日常のささいなことで脳は作られ、その同じ脳で、大きな勝負に耐えなければならないのだからね。

 他人の思惑に流されちゃいけない。自分を見つけなさい。

P.90 黒川伊保子著『英雄の書』

 

そして、自分を見つける方法が具体的に提示されています。

 

そのためには、孤高の時間を持ち、右左脳連携エクササイズの趣味を持ち、徹底した他人思いになり、好きでたまらないものを見つける。

P.90 黒川伊保子著『英雄の書』

 

「右左脳連携エクササイズ」というのは、

ダンス、スポーツ、芸術(書道や茶道)、テニス、ゴルフ、ビリヤード、バイクや自転車競技、チェスや囲碁将棋、音楽・楽器演奏、アート、料理、庭造り、畑仕事、他人思い

なんだそうです。

 

エクササイズの中に、「他人思い」があるっていうのが面白いですねー。さすがは「英雄」です。

 

私にとっては書道、自転車、音楽・楽器、料理あたりは身近ですが…、もっと突きつめて取り組めば連携を実感できるのかなあ…?

 

本書には効果的な脳の使い方について脳科学的Tipsが多数掲載されていますが、ここでは上記「右左脳連携エクササイズ」だけ取りあげておきます。

 

自尊心こそ英雄の道しるべである

孤高の道を歩む「英雄」に必要なものは、やはり自尊心。

 

 自尊心は、ゆるがない自我を自覚する感覚だ。自分がここにいて、これをすることに深い意味があると感じる気持ち。生きる方向性を決める大事なセンスである。
 自尊心がなければ、人は、ことを成しえない。

P.94 黒川伊保子著『英雄の書』

 

自尊心や自己肯定感というのは、成長過程でいつのまにか損なわれてしまったり、悪いことにそれに気づいていない場合がありますよね。

 

私自身、自分が健全な自尊心を持ち合わせているのかどうか不明です。笑 ちんけなプライドとは別モノでしょうから…。

 

そして、独立独歩で在り続けなければならないわけです。

 

 自尊心とは、その脳が生きるべき方向を指し示す、砂漠の北極星のようなものだ。他の星を目指したら、道に迷ってしまう。他人の星は、他人の星。自分の星を見つけなければ。

P.97 黒川伊保子著『英雄の書』

 

逆境を歩む英雄たちへのエール

最後に、本書の中で私が一番キテルと感じた、とっておきの一節を引用したいと思います。

 

 逆境が長く続く人ほど、神様に愛されているんだなぁと感じずにはいられない。
 好奇心と逆境が作りだす脳の感性地図は、それこそ最高。歴史をも変えるからね。

P.148 黒川伊保子著『英雄の書』

 

はい! どうでしょうか、この漲る感じ!

 

ひとつ世代で区切って考えてみても、それぞれに色々言われます。氷河期、ゆとり世代、X,Y,Z...。さらに、各人各様にさまざまなハードルが立ちふさがってきます。

 

しかし、それすらも脳というやつが素敵に成長するための磨き粉でしかない、という客観的・科学的(?)事実!

 

世間やメディアやSNSに振り回されたり、襲いかかる逆境に潰され倒れていく前に、スタンドアローンな内なる英雄への道を自覚して、そちらへと舵を切りたいものですね!

 

いつだって、命あっての物種です!

 

今回はここまでです。それでは、どうもありがとうございました! 今後ともどうぞよろしくお願いいたします!